経済産業相の萩生田光一さんがなにやら叩かれてますね。
EUの委員長がロシア産石油の禁輸を提案したことに関連し、日本として実施することに否定的な考えを示した。「日本は資源に限界があり、直ちに足並みをそろえてというのは難しい」と述べた。「できる国ができることをやっていくことで足並みをそろえていく必要がある」と指摘。バイデン米大統領が週内に先進7カ国(G7)で追加制裁について協議する意向を示したことには「方向性は共有したい」と述べた。(ヤフーニュースから適当に抜粋)
批判されているポイントはこんな感じ。
・ロシア制裁に加わらず人道支援に徹していたらよかったのでは?
・外交がちぐはぐで幼稚
・日本とロシアが交戦状態だと認識していないのでは?
・ロシアの石油がないと厳しい、ってわざわざ発信する必要あった?
・無責任で思慮がない政治家なのでは?
・目先の損得と自己保身を優先してるのでは?
・厳しいのなら先に行われた備蓄の放出はなんだったのか?
・ロシアからのストップに備えて他を確保するのが経産相に仕事では?
私は日本の政治家には不信感しかないので、「無責任で思慮がない政治家」や「目先の損得と自己保身を優先してる」は基本的に同意見なんですが、萩生田さん個人に対して思うところは特にありません。これまでの言動や実績など全然知らないので有能なのか無能なのか判断できないんですよね。ニュースで何度か見た記憶だと「可もなく不可もなく」みたいな印象しかないし。
でも、今回のニュースに関しては、萩生田さんを叩くところ無くない?ってのが正直なところです。
・日本は立場的にアメリカやEUと足並みを揃えてロシア制裁を行う
・ただし日本は自国が一番大事なので、他を確保する前に禁輸することはできない
・やらないと言ってるわけじゃなくて「すぐにはできない」と言っている
・ロシアへの追加制裁にも同調する立場である
私がこのニュースから読み取ったのはこれだけなんですけど、言うべきことはちゃんと言ってるしむしろ良くやってるのでは?とすら思う。世界的な会議とかで「言うべきことをちゃんと言わない」政治家がゴロゴロしてるのが日本だと思ってるので。
先の例をいくつかピックアップすると…
備蓄の放出に関しては日本はやりたくなかったけどやらざるを得なかった、が正解でしょうね。アメリカの要請なので断れるわけがない。
ロシア制裁に加わらず、ってのも不可能ですよね。アメリカと敵対するって意味ですよ?アメリカの属国をやめて中国の属国になるならそれでいいでしょうけど、それを望んでる日本人はたぶんいませんよね?
日本とロシアが交戦状態、とか、今は交戦状態ではないです(→そうなる可能性は低くないと私は考えてますけど)。というか、政治家が国会でこういう発言をした場合、攻められる口実を与えてしまうので気をつけてもらいたいところです。
なんというか、特に政治絡みは「え?バカなの?」と思うニュースが確かに多いですけど、今回の萩生田さんのは全く共感できなかったのでさらっと記事にしてみました。
外交に関しては、素人の意見はたぶん害悪でしかないと思います(※私も素人ですよ)。
日本人の多くが日本人の考え方が世界標準だと勘違いしてるように私には見えるんですけど、当たり前ですがそんなことないですからね。持っている情報の量と精度も一般人が多いはずがない。つまり、勘違いをベースに少ない情報で物事を判断しようとするなんて愚の骨頂と言っても過言。
まあ、おかしいことをおかしいと感じ、できれば声に出したほうがいいと私は思っているので、いろんな意見があるのは良いことだと思います。
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