「コンプラ問題」も「寛容さを欠いた社会」も「精神的に幼稚」なのが元凶。

・吉野家の元常務による「生娘シャブ漬け戦略」
・プロゲーマー（男）の「障害者やろマジで」
・プロゲーマー（女）の「170cmない男は人権ない」

なんというか、日本の足の引っ張り合い文化は遂にここまで来たかーと逆の意味で感無量です。

こんにちは。好き勝手なことを独断と偏見で喋り散らかすがコンセプトのジェーン（男）です。新型コロナで避難してきたのでここ2年ほど日本にいますが、10年ほど前に海外に移住しました。

興味なかったので日本のニュースも見てない時期がありちょっとした浦島太郎状態ですが、コンプライアンスはなんというか、いつの間にか範囲広がってるし厳しくなっちゃったんですね。以前は「法令遵守」という言葉通り法律限定だったと思いますけど、今では「倫理観」「社会的な規範」「公正・公平」とかまで含むようになったようです。

…なんでこうなった？

「法律を守る」は客観的に判断できるけど（※グレーゾーンを残してる法律もあるけどね）、特に「倫理」なんて主観でしかないし、「社会的な規範」や「公正・公平」も客観的とは言い難いケースが多いし、合体させていいようなものでは本来ないはずなんですけど…。

コンプラ問題の3例に関しては、文脈とかその場の雰囲気とか含めて、その場ではスルーした人のほうがたぶん多いはずです。

例えば政府の人間が「170cmない男は人権ない」って言ったら「身長170cm未満の男性は日本国憲法に定める基本的人権の対象外である」という意味になって世界的な大ニュースになるけど、プロゲーマーとはいえ若い女性が言うソレは「背の低い男性は恋愛対象じゃないっす」という冗談めかした軽い発言でしかないし、そもそも「人権」は「基本的人権」とかそういう意味ではない。

「障害者やろマジで」は活字にするととても弁護しづらいけど、子供が複数でTVゲームしてたら「バカそうじゃないって！」「やめろバカ！」「死ね！」とか普通に言いますよね？少なくても私はその延長と認識したし、プロになるほど切磋琢磨してきた人なら、甘いプレイに腹が立つのは尚更だとも思いますね。

「生娘シャブ漬け戦略」に至っては講演中の単なる冗談。知らんけど過去数十年言い続けてきたその人の鉄板なんじゃないんですか？知らんけど。

庇うつもりはないし言い方に問題がなかったとも言わないけど、どれも社会的に殺されるほど悪いことはしてないと私は思う。

「問題のある発言」というのは確かに存在するけれど、問題にすべきなのは公職に就いた人（主に政治家）の発言ですよね。「このハゲ～！」とか「女性のいる会議は時間がかかる」とかさ。

自粛警察、マスク警察、コンプラ警察。

「不織布マスク警察」とか、医療用N95マスクを付けてる人が言うならわからなくもないけど、そうではないんですよね？

なんというか、「私にとってありえないことは許さない」って考えてる人が多いってことですよね？言い方を変えると「世界は私を中心に回っている」ということで、頭の中がお花畑な人ですよね。

クレーマーとかモンスターペアレンツとかも同じなので、昔から一定数は存在してたんですけど、割合が増えたのかな？

人間は年を取ると頑固になるものだし、社会の高齢化にともなって割合が増えたとか？

でもプロゲーマーの生配信の発言を高齢者が聞いてて問題にしたとも思えないし、「声の大きい一部の人の主張」をマスコミが「多数の主張」として拡散した？

いやでも、報道によって知った人が大半でしょうし、「生娘シャブ漬け戦略」を「けしからん！」って思った人が実際多いってことですよね？まさか字面のまま「吉野家の常務が覚醒剤を若い女性に無理やり打った」と受け取った人はいないでしょうし、冗談とわかった上で「その単語をタブーと判断した」ってことですよね。「私がタブー認定した単語を使ったその人は責められて当然である」という考え方。正気か？と私は思うけどそう考えてるってことですよね。

そして、たぶん一番多いのは、「その人は既に責められてる。言い過ぎな気はしないでもないけど、私は他人の不幸が好きなので「アウト～！」と乗っかっておく」って人。他人を貶めてもその人が上がるわけではないんだけど、気持ちはわからなくはない。

てかこれもう、コンプライアンスの問題じゃないのでは？

「コンプライアンスの問題」からの「寛容さを欠いた社会」がテーマになると見せかけて、本質的には「日本人が精神的に幼稚」なのが問題な気がします。

冗談を真に受けて本気で怒るとか頭が悪いか悪意があるかの2択じゃないですか？
「生娘シャブ漬け戦略」を「講演の中で言うと笑いが取れたんだろうなー」と想像できないのだとしたらかなり頭が悪いと私は思うし、「それアウト～！」と公開処刑したがるのに悪意がゼロとは思えない。「人の不幸を見て笑う」のはたしかに真理だし私も見たら笑うけど、他人を貶めてまで笑いが欲しいとは私は思わない。でもなんというか、「悪意」より「いらずら」かな。黒は黒だけど子供っぽい感情のほうがしっくり来るかも。

「私にとってありえないことは許さない」もそうなんですけど、幼稚なんですよね。「ワガママで意地の悪い子供」がたぶん一番近い。
というか、「ワガママで意地の悪い子供みたいな大人」が日本には多いって結論に近づいてるんですけど、それってかなり気持ち悪い。

この精神的な幼稚さ（未熟さ）がどこから来るのか考えると、教育問題や少子化問題につながっていく気がしますね。

更に言うと、残念なのは教育問題も少子化問題もどっちも手つかず。改善は目処すら立っていません。つまり、この状況は当分変わらない可能性が高い。

まあ、私はだいぶ前に見限ったので別に日本が滅びてもかまわないですけどね。