シンガポールでデング熱が急増しているらしい。
昨年1年間で5258例に対し、今年(2022年)は11,000件を既に超えている。例年のピークは6月1日以降。つまりピーク前で既に昨年の2倍以上。原因は異常気象としている。
こんにちは。好き勝手なことを独断と偏見で喋り散らかすがコンセプトのジェーン(男)です。
私は今は新型コロナ避難で帰省してるけど普段は東南アジア在住で、デング熱には2年に1回くらいかかります。蚊に刺されると腫れるし痒いし長引くという体質なのでめっちゃ気をつけてるんですけどね。全くもって他人事ではない。
ニュースとコメントを見てちょっと気になった点を書いていきます。
・10%が入院を要した(ヤフーニュース)
「5/28までの症例11,670件のうち10%が入院を要した」って記事にあったんですけど、私は100%入院という認識だったのでちょっとびっくりしました。デング熱はポピュラーな病気なのでローカル(=現地人)はあんまり気にしないのかもしれない。
・デング熱にかかるとどうなるか?(私の経験)
39度40度の熱が出ます。ヤバい病気を疑って病院に行くと血液検査で血小板が下がってるのでデング熱と診断されます。そのまま入院。薬は存在しないので治療は点滴くらい。入院食がマズイとけっこう苦痛の日々です。出血すると止まらなくなるので歯磨きは禁止される。熱は2~3日で下がるけど血小板はなかなか戻らない。1週間くらい経つ頃に血小板が戻って退院。
デング熱は4~5回かかったかなー。毎回同じような感じですね。
海外に住む普通の日本人は39度40度の熱が出たら病院に行くから、デング熱は100%入院になる。デング熱だけど帰っていいよと言う医者はたぶんいない。
…って思っていたんだけど、「5/28までの症例11,670件のうち10%が入院を要した」ってことは90%は帰っていいよってなったんですよね。血液検査しないとデング熱ってわからないし。そういえば、入院させない方針の国ってあったような気がするけどそれかな?
・デング熱の致死率はほぼ0%です
「早期発見で致死率をインフルエンザと同等に下げれる」というコメントがあったけど完全に間違い。デング熱の致死率はほぼ0%です。ただし、デング熱に2回以上かかると稀にデング出血熱という一段階上のヤバい病気に発展するのですが、これは死亡率の高い危険な病気です。致死率はサイトによってまちまちですが、適切な治療をすれば1%未満とか2~5%とか。適切な治療をしないと40~50%とか。
出血性の病気で、デング出血熱は粘膜という粘膜から出血するらしい(→目・鼻・歯茎を始めあちこちから血が出る)。怖い。
・デング熱のワクチン
コメントで「ワクチンを打った友人が具合悪くなった」というのがあったので「ワクチンできたの!?」とググってみたら、
2015年12月に, 世界で初めてのデング熱ワクチンCYD-TDVがメキシコで認可された。しかし, 接種後の追跡調査の結果, CYD-TDVに問題点があることが指摘されており, 現在も新たなデング熱ワクチンの開発および臨床試験が行われている。(参照→デング熱ワクチンの現状と展望)
問題ありそうだけど2015年にできていたらしい。他にもTAK-003というワクチンが治験段階っぽい。問題なさそうなのができたら打っておきたいと私は思う。
・マスク生活や手洗いなど、コロナ対策による免疫力の低下が原因かも?
というコメント、44:77で低評価が多いのにびっくりした。
無菌室ベイビーの話は有名だし疑う余地なくない?と私は思っている。一方で、2年やそこらマスク生活をした程度で人間の免疫力が致命的に下がるとも思えない。けど、多少なりとも下がっていそうな気はする。なので、シンガポールのデング熱はマスク生活と関係ありそうな気がする。
関係あるのかないのか私にはわからないけれど、RSウイルスとかアデノウイルスとか、他にもニュースになっていたのがあったような気がするし、マスクで防げない類の病気は今後増加するかもしれませんね。
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