目的と手段を履き違えてる問題はけっこう深刻なんだが【タトゥー客お断り】

「タトゥー客お断り」の銭湯、地元Ｊ３選手は例外。「特別扱いするのか」と苦情。

ってニュース見たけど、これに難癖つけるほうは頭が悪すぎるよね。

同銭湯の担当者は「タトゥーがある人の利用を断るのは風紀を守るためであり、素性の知れたＦＣ岐阜の選手なら問題ないと考えた」

これが全てであり、これに異論を唱えるのは目的と手段を履き違えてる人のみ。本末転倒。

こういう頭の悪い人は昔から一定数存在した。無視するのが正解だと私は思っているのだけど、現実問題として無視ができるのは少数の場合か騒ぎが大きくならない場合のどちらかだ。クレーマーは総じて声が大きいし、今はSNSで一瞬で拡散するし、差別問題と勘違いして便乗してくる人も現れるだろう。

事件になったわけでもなく苦情があったレベルで全国ニュースになっているので、苦情の数はかなり多いのではないかと推測する。

私なら「タトゥーがある人の利用を断るのは風紀を守るためであり、素性の知れたＦＣ岐阜の選手なら問題ないと考えた」の一文を押し通すし、なんなら「これが理解できない人もお断り」を追加する。別に炎上しても構わない。

目的と手段を履き違えてる問題は、実際のところ日本が抱える問題のひとつ、というかこれがベースにあるが故に多くの問題が発生していると私は考えている。

・知床遊覧船事故で9億円かけて飽和潜水を行ったのは、「できることは全てやったから我々を叩かないで欲しい」という行政のポーズだと私は捉えている。船内はカメラで確認済だし生存者はいないし事故原因はとっくにわかっている。しかもその後引き揚げ作業もしている。100歩譲っても引き揚げ作業だけでいい。
・新型コロナ関連では「ワクチン接種率を上げる」が目的化してるように見える。
・目的の為ならできるだけ多くの手段を検討するべきなのに「日本人にはそぐわない」と意味不明の理由でロックダウンを一蹴し、その後は国会で議論もされていない。目標設定自体をしていないようにすら見える。

例を上げるとキリがない。

そしてもう1つ。私が問題視しているのは「目的と手段を履き違えてる」と指摘されることがほとんどないこと。実際、上の銭湯のニュースでも一言も出てこない。

目的と手段を履き違えるのは、個人レベルだと論理的思考力の貧弱さが原因だと思う。平たく言えば頭が悪いということなので、元凶と言ってもいい。

数が増えているのか、声が大きいから多くいるように感じるだけなのか、実際のところは私にはわからないが、指摘されないなら当人は自覚すらしてないだろうし、いずれにしても状況は徐々に悪化していくように私には思える。