Q: メタバースとはなんぞや?
A: 仮想空間での生活。
Q: 今言われているメタバースとはなんぞや?
A: 「仮想空間での生活」の一部分。
こんにちは。好き勝手なことを独断と偏見で喋り散らかすがコンセプトのジェーン(男)です。
メタバースっていろんな人がいろんな事を言ってるけど、「なんだかボヤッとしてるし言ってること違うしよくわかんないよなー」と思ったので、私が自分なりに理解してることを言葉にしてみようと思います。
メタバースと言われているものの中ですごくわかりやすいのが2007年頃に流行った「Second Life」。まさに「仮想空間での生活」をコンセプトに作られた世界です。
「VRゴーグルを付けてVR Chatで会社の会議に自宅から参加する」みたいなのもわかりやすいと思うし、FF14などMMORPGもメタバース。じゃあ多人数じゃなきゃダメなのか?というとそんなこともなくて、家で一人でダクソをプレステで遊ぶのもメタバースです。
というか、仮想空間が絡んでいたらメタバースと言ってOK。
ぶっちゃけると今はまだ定義が曖昧なので、「何がどこまでメタバース?」は解釈によって(=人によって)違うのが実態なんですよ。
メタバースに関しては「最終的にどうなるのか?」を理解しておいたほうがいい。逆に言うと今は細かい部分を見てもあんまり意味がないし、細かい部分だけ見てると激しく誤解する可能性すらあると思う。
で、メタバースの最終形は何か?
一言で言うとマトリックスの世界。
最終形である「仮想現実での生活」を極端に言うと、人間の脳は培養液みたいなものの中にあって、その脳は「自宅のベッドで目覚めて準備して会社に行って上司に怒られて同僚と一杯やって帰宅して風呂入って寝る」などと生活してる夢を見続けている状態のこと。もちろんあなただけの脳じゃなく人類全員の脳が培養液に浸かってるし、見ている夢もあなただけの夢じゃなくて人類全員共通の夢です。あなたが怒られた上司はあなたを怒ったし、同僚もあなたと一杯やって上司の愚痴を言い合いました。
もっと言うと、肉体と同じく物質としての脳もたぶん不要になっているだろうし、わかりやすく人類全員と言ったけど管理者は違う形だろうし(→AIな気はするけどね)、夢の世界も1つだけとは限らない。なので、「マトリックスの世界」より「シミュレーション仮説の世界」のほうが私のイメージは近い。
まあ、細かい部分は置いておいて、メタバースの目指しているものはこのような「仮想現実での生活」だと私は理解している。
いきなりSFの話始まった?と思われるかもしれないが、人が便利を追求していくと自然とそういう方向性になると思うんですよね。
人間が脳だけの存在になってるとか言われても現実味ないでしょうけど、例えば「自宅にいながら会社の会議にZOOMで参加する」ってすでに普通ですよね?これをもっと現実に近い形で実現したのが「VRゴーグルを付けてVR Chatで会社の会議に自宅から参加する」で、「ゴツいゴーグル付けたくない」「視覚以外の感覚も欲しい」「感覚的に操作したい」など素直な方向に進化していくと、「脳に直接電気信号を与える」が最終形になるはずなんです。帽子みたいな形か脳にデバイスを埋め込む形はわかりませんけどね。
環境側の話をすると、例えば「会社で仕事をする」は、自宅から会社に置いてある人型ロボットにアクセスして操作する、という形で今とほぼ変わらない状態が作れます。今の技術力ではそんな精巧なロボットは作れないし、精密な操作もできないし、感覚の共有もできない。けれど、物理的な制約のない仮想空間でなら、今の技術力でも部分的には実現可能。つまり、物理的なリアル世界よりバーチャルな仮想世界のほうが都合がいいのです。
どこまでを仮想空間でするのか?という点では、生活全てはもちろん今は無理です。飲食とトイレがまず無理ですし、運動不足含め健康問題も考えないといけません。が、生活の一部であれば全然可能ですよね。というか娯楽に分類されることは既に多くが仮想空間で行われていますし、仕事も学校も一部は既に可能ですし、コミュニケーションなんて直接対面で話すほうがむしろ少なくないですか?
…という感じで、「脳に直接電気信号を与える」はかなり先の話になるとは思いますが、そこに至るまではVRゴーグル含め多くのデバイスを肉体に付けることで実現が可能。「脳が現実と誤認識する」レベルの仮想現実もまだ当分先の話になりそうですが、許容できるレベルでなら既に実用化されていたりします。つまり、少なくても途中まではSF的な夢物語ではない。と理解いただけるかと思います。
ちなみに、「バーチャル渋谷」は正直がっかりするクオリティですが、Unreal Engine 5で作られた世界は「脳が現実と誤認識する」レベルです(→映像の綺麗さだけでなく重力などの物理法則も現実世界レベルでたぶん実現してます)。画質的には8kで脳は現実と区別できなくなると言われているはずなので、まあほぼほぼ既にクリアしてますね。
そろそろまとめに入ります。
メタバースの最終形がマトリックスの世界だと考えると、今メタバースと言われているモノが部分的なものだと理解しやすいのではないでしょうか。
最終的にたどり着くであろう「仮想空間での生活」、私は楽しみにしています。
あ、最後に付け足し。
ここ数年でプラットフォームの覇権争いが世界で勃発していて、フェイスブックが一歩リードしているように見えますが、「電気信号を脳とやりとりする」のが重要なポイントになると思うので、終盤でイーロン・マスクのNeuralinkが全てかっさらっていく未来がちょっと見えますね。日本企業がんばってください。
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