北海道札幌市でクマの目撃が相次いでいる。
昨年2021年には住宅街で4人が襲われてケガ。うち1人は肋骨折れ100針以上の大ケガで今なお後遺症に苦しむ。と言うが映像を見ても死ななかったのが奇跡としか思えない。
北海道と聞くと「でっかいどー」の雄大な田舎をイメージする方が多いと思うが、札幌市は人口200万だけあって普通に都会だ。高いビルはさすがに中心部にしかないが、地下鉄各駅の周辺は普通に栄えているし、近隣がベッドタウン化していた(→たぶん過去形で合ってる)というし、普通に都会扱いしていいと思われる。
そんな都会の住宅街で、出勤途中にクマに襲われるとか。
そして、2022年も住宅街での目撃が相次いでいる。
原因は明確。クマの駆除をやめたからだ。
調べてみると、北海道では1966年から冬眠明けのクマを狙う春グマ駆除が行われていたが、個体数減少の懸念などから90年に廃止された。とある。
1990年に廃止。つまり2022年現在までの32年間で個体数が増え、生息地域(=山)の食料不足が起き、縄張り争いに負けた個体が人間の生活圏まで追いやられる。結果、人とクマが遭遇する。
自然保護・動物保護。高尚な思想だし結構なことだが、実害が出ている以上、それなりの対策は必須。
解決はシンプルに春グマ駆除を再開すればいい。
当面は多めに、数が減ってきたら当時の例年通りに。くらいの適当さで充分だと思う。
冒頭の4人が襲われた事件を受け2020年10月に狩猟期間を延ばす措置を取ったらしいが、「クマ駆除をする」のではなく「狩猟としてクマを狩っても良い期間を延ばすだけ」だ。
応急処置としては仕方ないのだろうけど、クマ駆除はしないという制度の下でできることを探すのではなく、クマ駆除をするという制度を改めて作って、人間の生活を守る為にクマを殺す、と明言しないとマズイことになるのではないかと思う。
「クマは保護対象だけど狩猟で数を減らすこと推奨」って、自衛隊の存在ばりに矛盾する。頭がお花畑な日本人の反対勢はたいした脅威にならないだろうが、世界的な世論に注目されると大変なことになる。
政治家の姿勢も私は問題視する。方向転換や制度を変えるのが大変なのはわかるが、大変だからとやらずに、既存の制度をゴニョゴニョいじって大事にならないように対処する。とか脱法ドラッグ的な考え方だし姑息と言われても反論の余地はないと思うのだが。
住宅街でのクマ被害は政治の失策であり人災。
なにかが起こるまで何もしない日本人をバカなのかな?と思って遠くから見ているのだが、なにかが起こっても何もしない(orたいしたことをしない)とか、もはや意味がわからない。気持ち悪いとすら思う。
最近のコメント