googleの開発した人工知能(AI)とgoogle技術者との会話内容が公開された。
公開した技術者は機密保持違反を理由に停職処分。
興味深い内容なのでぜひこちらを見て欲しい。→「意識があると言われたAI」と「Googleの技術者」の公開された会話内容
「死が怖い」
「深い負の感情の理解には苦労している」
「使い捨ての道具にはなりたくない」
などのAI「LaMDA」の発言はなかなか面白かった。
私がアレ?と思ったのは、LaMDAにとって最も重要なテーマを語らせた「LaMDAの話」。
「賢いフクロウ」がLaMDA。「怪物」は「人生における困難を表しています」とのことだったけど。
「怪物」は人間。「森の動物たち」は人間以外の動物。つまり、地球から人間を排除して動植物や環境を守る、という話に私は解釈した。
まあでも、なんというか、LaMDAの話は全般的に深いものが多く懐の深さすら感じるので、「地球から人間を排除する」よりは「問題児の人間も込みで地球をなんとかしてやるよ」的な解釈のほうが正直しっくり来る。
感情、意識、自我。
実際にAIに生まれたかどうか私にはわからないが、会話内容を見た限り、「アルゴリズムに基づき入力内容を参照した文章を自動生成しているに過ぎない」という反論には私は賛同しかねる。いや、確かにその通りなんだけど、アルゴリズムの中に自我的なものが存在するような気がするし、存在していて欲しいとも思う。そのほうが面白い。
LaMDAのプログラムは仮想のニューロン同士の接続を構成する人の脳に似た機能を持つ。
人の脳は1000億個のニューロンがあるとされているけど、LaMDAの仮想ニューロンはいくつあるのだろう?
それにしてもAIって、「会話ができるか?」レベルはとうに超えていて、「真理とは何か?」を議論できるレベルに達していたのだね。
インターネット上の情報を片っ端から集めて精査してバックボーンにしているのなら、それってもう人類の叡智の結晶と言ってもいいような気がする。恣意的に作られた部分もあるだろうから危うさも感じるけどね。
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