知床遊覧船の事故。
「海底120mから引き揚げて曳航中に落下。今度は海底180mへ。」という続報を見た。
これをありえないと断罪するコメンテーターがいるらしいが、まあ、しょうがないんじゃないの?ロープが切れてたんだっけ?実際想定不足なんだろうけど、死人が出たわけでもないし、原因究明が~と言うけど重大な原因は既に判明しているし。
私がこの件で違和感を感じていたのは、飽和潜水という新しいワードが出たあたりからだ。
一言でいうと、税金ジャブジャブ使ってまでやる必要あるの?だ。
飽和潜水。
8億7000万円もかかるらしいが、海上保安庁?の水中カメラで船内に遺体がないのは確認済なのに、多額の費用をかけて実行した。見落としがあるかもしれないから飽和潜水を行ったものと推測するが、それだけの為に8億円か。生存者がいる可能性があるなら別だけど、これは無駄遣いではないの?
船の引き揚げ。
これに1億4000万円かかるらしい。生存者は100%いないし、船体を確認しても今後に活かせる新発見なんてたぶんない。何のために船を引き揚げるの?
もう一度言うが、重大な原因は既に判明済みだ。
そして、既に問題点がゴロゴロ出てきているが、それらに対する対策はほとんど聞かない。
・遊覧船事故はSOSが午後1時18分。海上保安庁の現場到着が午後4時半頃。
・船のサイズ的に救命ボートの義務はなく該当船にも当然無かった。救命胴衣と浮器(でかいビート板みたいなやつ)はあったが現場の海は15分で意識を失うレベルの低い水温。
例えば事実としてこれがあって救助が間に合わなかった原因になるんだけど、この中にいくつかある問題点を対策するのに飽和潜水も船の引き揚げも関係ないよね?
対策されそうという話は聞く?海上保安庁は通常1時間で現場到着するらしいけど、それでも間に合わないよね?問題視されてないのはなんで?救命ボートの設置義務の基準見直しとかもされてなくない?
・遊覧船会社社長の安全管理意識が低かった
・船長の技術が低かった
・事故3日前の国土交通省の検査で、現地で繋がらない携帯番号を通信手段として認めた
・悪天候になることがわかっていたけど出航した
・同業他社はシーズン前なので当日は1隻だけで運行した
このあたりが事故の発生原因なんだけど、飽和潜水とか船の引き揚げとか関係ある?どれもないよね?
対策されそう?通信手段のやつは対策されそうだけど、それ以外はどう?
私が知らないだけで対策が練られているのなら別にいいんだけど。
そして、飽和潜水は既に実行されたけど、それによって何か新たに発見された?
発見される可能性があったのは「遺体が船内に残っている」ことしかないと私は思っている。
それも実際にはなかったのだが、仮にあったとしよう。遺族の元に遺体を返せるかもしれない。けど、原因究明とか今後の対策とかに繋がることはないよね?
そういうあまり意味のないことに税金8億7000万円が使われたのだけど、なんでメディアは問題視しないの?
ついでに言うと、捜索を手伝ってくれた漁師さん達に対する仕打ちがひどいのは知ってる?
地元ニュースで1日3000円?くらいが謝礼だかガソリン代だかで払われていたって見た記憶あるんだけど、基本的には費用自腹のボランティア扱いらしいのね。漁を休んでいることもあって大赤字らしいんだけど、なんでこっちには税金投入しないの?って思わん?
おかしくないですか?
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